オオユスリカ

Chironomus (Chironomus) plumosus (Linnaeus, 1758)

 体長6.0-11.5 mm。ユスリカ科の最大種である。ヤマトユスリカと同様に季節による色彩変異が顕著である。冬期、早春期に出現する個体は全身が黒色となる。初夏から秋に出現する個体は明黄褐色となり、腹部2-5節に明瞭な菱形の黒紋を持つ。雄生殖器の尾針は細長く、上部付属器も細く長い。比較的大きな湖沼、ため池などで発生する。時に大発生し、琵琶湖、諏訪湖、霞ヶ浦などでは不快昆虫として知られる。分布:九州、四国、本州、北海道。

 諏訪湖の個体群に基づいた幼虫の唾液染色体の研究からこれまでChironomus plmosus L.と同定されていたものに2002年あらたに種小名suwaiが与えられた新種として記載された。しかし、日本各地に分布するplumosusとされるものと形態的に全く区別ができず、また、C. plumosusには多数の同胞種が含まれていることから、日本に分布するものがすべてsuwaiであると断言できないことから、諏訪湖周辺の個体群以外は従来の学名であるChironomus plmosusを採用した(このことはC. suwaiの共著者の1人であるオーストラリアの研究者Jon Martin博士とも見解の一致をみた)。なお、C. suwaiについては便宜的にスワオオユスリカの和名を与えておく。

「図説 日本のユスリカ」 p 167-168